大人の監督が高校生の選手をサインで動かす…「甲子園大会は野球の楽しさを奪っている」と私が考えるワケ
野球で最も面白く楽しいのが「作戦立案」なのに
高校野球にはどんな問題があるのか。作家の小林信也さんは「本来、高校野球は高校生のものなのに、大人の都合で動いている。そんな歪な構造が100年以上続いていることに誰も疑問を持たない」という。スポーツ文化評論家の玉木正之さんとの対談を収録した『真夏の甲子園はいらない』(岩波ブックレット)から一部を紹介する――。
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野球というスポーツの性質上、選手はあやつり人形で使われ感が強い。野球に比べ、サッカー、バスケットボール、ラグビー、ゴルフ、卓球などは選手自身が自分の考えでプレーすることが多い。戦後の高度成長時代には野球みたいなスポーツの方が会社組織にマッチしていたんだろうと考えられる。(管理人)